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March 14, 2005

面白い巨塔 真保裕一 『奇跡の人』 実録編

えーと、なんの話しだったっけ・・・ そうそう。「記憶喪失」でしたね。
高校の頃からつきあっている友人(だよな?)に病院でケースワーカーとして働いている男がいる。名前を仮にザイゼン・・・じゃカッコよすぎるからゼンザイとしておこう。決定。
医療の現場というのはやはり相当大変なようで、毎日とは言わないまでも、毎週が『ブラックジャックによろしく』状態であるらしい。
でもたまには不謹慎ながらもつい噴出してしまうような事件もあり、ゼンザイはそういう話をよくわたしに教えてくれる。

例えば、車で日本一周をしていた男性が、急に体調が悪化した。救急車で病院に担ぎ込まれたが、様態はどんどん悪化し、危篤状態に。「どうしよう。保険証がないから身元も何もわからない」と焦りまくる医者&看護士一同。ゼンザイが「車に乗ってたんだから免許証があるんじゃないですか?」と言ったら、一同全員「あ。」   という話。

例えば、深い山中から救急に通報が入った。自殺を図った男性がいるという。
「だけどそんな山の中で、よくちょうどよく通りがかった人がいたもんだねえ」とわたしが言うと、ゼンザイは
「だれも通りがかった人なんていないよ」
「・・・・・・じゃあ誰が通報したの?」
「本人」   という話。

で、今から語る話も一応本当にあった話(また聞きなので多少ズレありかと思うが)。
彼の病院の管轄で、一人の男性が路上で倒れていた。財布を取られてしまったのか、所持品は手に持っていたキャベツのみ(このキャベツの謎は最後まで明らかにならなかった)。
病院に運び込まれると男性は意識を取り戻したものの、自分が誰なのか、どこに住んでいたのか、記憶の一切合財を無くしてしまっていた。いわゆる「記憶喪失」である。
昨日この話書いていいかとゼンザイにメールを入れたところ、「記憶喪失って言い方は医学的にはしません。正しくは『全生活史健忘』と言います。文字通り全部のプロフィールを忘れること。」と教えてくれた。ふーん、知ったかぶっちゃって! まあでも、やっぱりあるんですねえ。そういうこと。
そんなわけで当然身元は全くの不明。捜索願いを当たってみてもそれらしい届は出ていない。 

で、当の男性だが現状を把握すると、さして取り乱しはしなかったが、相当不安を覚えたようだ(そりゃ、そうだ)。一生懸命雑誌などに目を通してはみるが、ほんのわずかしか理解できない様子。そんな状況にありながらも彼はいたって純真。「ぼくはですねえ、国の世話にはなりたくないんです。それにいつまでもここにいちゃゼンザイさんや病院にも申し訳ない。だからはやくここを出て働きたいんですよ」と、ヨタヨタでとても働けるような状態じゃないのにそんなことを言う。「ぼくには家族とかいないのかな。いないから捜索願いも出てないんですよね」 目に涙を浮かべて語る彼を見て、ザイゼン、じゃねえや、ゼンザイはなんとかしてやりたい、という思いに強く駆られたそうだ(よっ!)。
そして必死に色々なデータベースを探しているうちに、とうとう該当するものを発見した。が、そこには驚くべき真実が・・・

なんかまだ長くなりそうなので、続きは「完結編」にてお届けします。


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Comments

さっそくゼンザイ先生からツッコミが入りました(笑)。上は既に修正しましたが「全生活健忘症」ではなく、「全生活史健忘」が正しいとのこと。あと「免許証」「保険証」の「証」が「書」になってました。申しわけありません。バカよね~

ついでながら
昨日の時点でちょうど記事が50、コメントが200という切りのよい数になりました。皆様、ありがとうございます。これからもよろしく。

Posted by: SGA屋伍一  | March 15, 2005 at 10:13 PM

おめでとーございます。
>記憶喪失
色々種類ありますよね。
自分のことだけが思い出せない。何もかも思い出せない。
ドラマになってた実話は、事故で確か本当に生活の全て、文字も忘れ、子供からやり直す話でしたね。結局、事故に遭う前とは全く別の仕事に就きます。ってこれ見てないけどオニギリジョー主演でした。
ゼンザイさん、最後の方、2バキ先生みたいですねっ!
相方曰く、韓国ドラマといえば「記憶喪失の」「美男(美女)大富豪(御曹司)」。あんなに記憶喪失がいるのでは、世の中の記憶喪失の9割は韓国にいるんじゃ!だそうです。

Posted by: 高野正宗 | March 15, 2005 at 11:08 PM

リンクありがとうございます。
こちらからもリンクさせていただきました。

記憶喪失、なってみたいと思ったことがあります。
ありませんか?
「小説智恵子抄」(佐藤春夫著だったと思う)を読んだときには、精神分裂病(という言い方は今はしないと言われそうだが……統合失調症でしたっけ?)になってみたいと思ったりもしたのでした。

Posted by: kakakai | March 15, 2005 at 11:35 PM

>高野正宗さま
韓国名物何かと問えば キムチ 焼肉 記憶喪失
・・・ってか
>2バキ先生みたいですねっ!
彼、あんなにかっこよくないですから(笑)
あと、リンクこしらえました。事後承諾でもうしわけありませんがよろしいでしょうか?

>Kakakaiさま
>ありませんか?
すっからかんに無くしたいとは思いませんが、部分的には色々ありますねえ。何年も前の恥ずかしいことを急に思い出して、「ああっ!」としゃがみこんでしまうことはしょっちゅう。
>分裂症
これはもともとそんなケがあるような気もするので、別に(笑)

Posted by: SGA屋伍一  | March 16, 2005 at 07:31 PM

すいません。お礼忘れてました(汗)。
Kakakaiさま、相互リンクありがとうございました~!

Posted by: SGA屋伍一  | March 16, 2005 at 07:33 PM

あっ、リンク有難うございます。(いや、ないということを暫く忘れていました(^^;))
本当に、拙宅は、アクセス解析を見たらものすごい訪問者少なかったです。増えるのもいいかどうかわかりませんが、相互にできてあたくしとてもうれしくってよvこれからもよろしくお願いいたしますわねv(←似合わないバラを補ってお読み下さい)
>組!レビュー
何やら、笑えるツッコミもしずらくなってきましたねえ。終盤はキツイ。
ちなみにDVD第壱集は、「そして池田屋へ」で終わってます。鬼ですな。

Posted by: 高野正宗 | March 17, 2005 at 07:40 PM

薔薇は薔薇は けだかくーさーいーーてーー

長いこと一本通行でもうしわけありませんでした。高野様のとこ一番最初にいれたら一番下になってしまい、重ねて申しわけありません。そのうち直しときます。

>鬼ですな。
オレは鬼になる! じゃなくて、これ以上ひんしゅくかわないようにしないと。NHKは。

Posted by: SGA屋伍一  | March 18, 2005 at 07:48 AM

わーい相互リンクだ♪という記事を拙宅にも書いておこうと思いつつ、ちょっと今週は全く別の書き物(…仕事でもなく創作←しかもパロディ)にいそしんでいて、全然本は読めないわ書けないわ。情けない次第。
今日、電車の中で島田荘司を読んでいる人と、先日は図書館で『竜臥亭』を返してる人を見ました。仲間づいてます。

Posted by: 高野正宗 | March 18, 2005 at 07:35 PM

実は先日ようやっと『龍臥亭幻想』読了しました。ただレビューの方はいつになるか・・・ 今月中にはなんとか(汗)
ではこれから完結編を書きます。早くしないと『グラディエーター』が始まってしまう!(劇場とビデオで既に二回観てんですけどね)

Posted by: SGA屋伍一  | March 18, 2005 at 08:10 PM

う、グラファンでございますか(笑)
うちの相方もファンで、二人で観に行ったしDVDもあります。私もさっきちょっと観ました。
あの映画が公開された時、みんな最初に言ったのが、「Rッセル、痩せた…!」でした。
確かに、それ以前は太ってたよ~!
ということで、今度これもレビューして下さい!

Posted by: 高野正宗 | March 18, 2005 at 11:09 PM

リクエストありがとうございます。今晩に予定しておりますのでよろしく。
>グラファン
DVDは持ってないですけど、サントラは買っちゃいました。
>Rッセル、痩せた・・・!
これ以前は『LAコンフィデンシャル』しか知らないのですが、そんなに太ってたかな? 記憶が不確か。気合い入れて体作ったんでしょうね。

Posted by: SGA屋伍一  | March 19, 2005 at 07:59 AM

>L.A.コンフィデンシャル
デブかったです~。デブタレほどではありませんが、二枚目というには「マジか?」というような。この映画、良く観たらガイ・ピアーズがエリート役だったんですね。
もう一つ、「ミステリー、アラスカ」という、アラスカ州ミステリーを舞台にしたほのぼの映画も観ましたが…ベッドシーンにはキツかった(笑)
「人生は上々だ」という、彼がゲイを演じた映画も観たいのですが、レンタルにないのです。
ピアーズといえば「タイムマシン」はご覧になりましたか?
わざわざ映画館まで行ったのに、私にはイマイチでした。原作者の孫が撮ったという話題もあるだけに余計にコケました。
前半とかアイデアはいいのに何で最後そうなる?というような。
これもレビューはしましたが、辛口だったので票は入ってません。
サントラはよかったのですが、買わないうちに入手不可能に。
うーん、ここ数年の一番ハズした映画かも。というより、映画自体そんなに映画館で観る方ではないし、映画館で観たのはあの三部作と「モンスターズ・インク」とこれと「レイン」(素晴らしかった)、「エネミー・ライン」、「ビューティフル」(これもよかった)、「シービスケット」(黙っててもいいシーンで台詞で説明しすぎ)ぐらいですが…

Posted by: 高野正宗 | March 19, 2005 at 01:47 PM

>タイムマシン
観たかったんですが、モタクサしてる間に公開終ってしまって(涙)

わたしは最近家で見るほうが少ないですね。別に本格派を気取っているわけではなく、家にいると「あー、これもせな、あれもせな」という気がして集中しづらいんですよ。ジョージアのCMであった「すごい生活感」というアレです(笑) レンタル店が遠くて返すのが面倒というのもあります。

Posted by: SGA屋伍一  | March 19, 2005 at 09:48 PM

精神分裂病やひきこもりは、親や学校が子供へマインドコントロールや洗脳などの矯正を行った失敗の結果ですか?

Posted by: kodaimoso_hahe | April 02, 2005 at 01:29 AM

わたしは専門じゃないのでよくわかりませんが
原因は色々あるんじゃないでしょうか

Posted by: SGA屋伍一  | April 02, 2005 at 08:38 AM

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