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February 22, 2005

いまごろ大河ドラマ『新選組!』を振り返ってみようのコーナー⑦

伊東 「この際一から新しく隊を作り直してみてはいかがですか? 実はもう名前も考えてあるのです」
近藤 「どんな名前なのですか?」
伊東 「はい。ずばり初心に返るという意味で、『少年隊』」
近藤 「・・・・・・」
伊東 「私がヒガシ、あなたがカッチャン、そしてニシキは・・・」
新見 「おれ、もう死んでんだけど」
失礼しました。第7回です。

#31 江戸の国から‘64 帰郷
夢を抱いて故郷を飛び出した青年がいたわけであり。しかし都会での生活は楽しいことばかりではないわけで、青年の心と体は深く疲労してしまうわけであり。そんな彼を、故郷の人々と純朴な父親は優しく包み込むわけであり・・・
倉○聡の名作を思わせる一編。三谷さんは絶対にこの効果をねらって、周斎役を田中邦衛にしたのだと思う。
しかし局長が江戸で癒されている間に、以前造反したメンバーの一人が粛清されてしまうわけであり(しつこい)。
この葛山武八郎を演ずるのはぐっさんの相方の平畠さん。「影がうすい」という芸風のためか、「いつの間にかいた」という扱いでしたが、最後は痛切な印象を伴って退場されていきました。
それに加えて伊東甲子太郎の本格加入。このイヤミなイケメンがなにも企んでないはずはない。山南さんはますます居心地が悪くなり、多くの波乱をはらんで次回へ。
この回の重要アイテム:朱里の名の由来。ええお話でがんす。

#32 敬ちゃんの「どこまで行くの?」
良かれとおもってやったことが犠牲者をだしてしまい、激しく落ち込む山南さん。ウンチクでも伊東に押されてしまい、ますます自分の存在意義について悩む。そして彼はある決定をくだす・・・
山南退場編の前編。彼が最後に色々な人に別れを告げていくところが思い出深い。竜馬には「託す」という手紙を残す。これが後に竜馬にやる気をおこさせるきっかけとなるわけで、「山南さんの死を無駄にしたくない」という三谷さんの心情が伺える。でもこれが新選組衰亡の遠因ともなってしまうわけで。うーむ。
個人的に涙ちょちょ切れたのは、「もっともっと近藤や土方のために働きたい」と必死で剣を振るう総司に、黙って行けばいいのについつい「剣先が下がっているね」と声をかけてしまうところ。
永倉&原田のわざとらしい芝居が数少ない笑いポイント。
この回の重要アイテム:朱里との個人授業の教材に使われた『風雲児たち』(高野正宗さまのネタより)

#33 サンナン記念日
逃げてくれ、逃げてくれという皆の気持ちも知らず、自分から出てきてしまう山南さん。だれもがなんとかならないものかと天に祈るが、とうとうその時が来てしまった・・・
年末にアンコール放送されたほどに、視聴者に深い感銘を与えた回。月並みですが、わたしもこの回がベスト、というか、最も印象深いエピソードです。
山南さんはすでに覚悟を決めている。悲しいのは残されていく人たちなんですね。特に彼が死ぬのを察しつつ懸命に笑顔で見送る朱里ちゃん。おいおいと泣き喚くより、よっぽど切のうございました。
原田、永倉、河合もそれぞれ遺言を受け取りますが、後の展開を知っている身としては、「おまえら人の話ちゃんと聞いとけ」といいたくなります。
ラストで号泣する近藤と土方は、なんだか親に置いていかれた子どものよう。芹沢が乗り越えねばならぬ荒々しい父親だったとすれば、山南さんはみんなを暖かく包み込む母親のような存在だったのかもしれません。ただ、新選組ってあんまり出来のいい子どもじゃなかったような。
この切れ味が いいねと君が言ったから 二月二十三日はサンナン記念日 (思いきり字余り)
この回の重要アイテム:季節はずれの菜の花

#34 6年目の浮気発覚
山南さんの死で気落ちした近藤は、その寂しさを埋めるためにか、長年お付き合いしていた深雪太夫を身請けすることを決める。ところが天のイタズラか、同日に抜き打ちで本妻が来てしまったからさあ大変。
先回のあとにこれですよ・・・ みーたーにーさーん!!!! けれどこのコントラストが、視聴者にも出演者にも強烈な印象を与えたことは確かなようです。
この回の名場面、名台詞をあげていったらキリがないのですが、自分が一番ツボだったのは源さんの「歳三、おめえってやつは・・・」。さすがにキャリアが長いだけあって、「芝居してるんだな」という芝居が大変お上手。
他にも「近藤勇の妾がきてるぞ。ニヤリ」(BY桂小五郎)とか、「みなそれぞれにありがとー!」とか。
三谷さんの得意ギャグに「せっかく話がまとまりかけたところへ、間の悪い奴が来て台無しにしてしまう」というのがありますが、この回はそのオンパレードという感じでした。最後に急にキリリとかっこつける慎吾くん。いまさら遅いっつーの。
この回の重要アイテム:源さんが涙目で喰ってたまんじゅう

#35 ほうき・はたき・みゆき
「京都引越案内」というのも考えました。かねてより計画されていた屯所の移転が実行される。行き先は西本願寺。それは長い間親しんでいた八木家の人々とのお別れでもあった。
というわけで、ひっこしのドタバタの合い間をぬって、ヒデちゃんと総司の切ないロマンスが展開される。「沖田さんがいたという証がほしいの」というヒデちゃん。果たしてカメラが消えたあとに何があったのか・・・ 病気持ちなんだからあんまりディープなことはやらなかったと思いますが。
面白かったのはほっかむりをした捨助が「天狗!」と呼ばれるところ。おそらく鞍馬天狗を意識しての演出かと。次回の大河へのヒキも兼ねてかと。でも出てきたのは天狗じゃなくて、もののけのバーサン(ジーサン?)でした。
松原さんの悲恋のエピソードもこの辺から。ガキが覚書をそっと近藤さんに手渡すシーンがようございました。
この回の重要アイテム:なにがなんだかわからなかった小汚いはたき。桂さん、言伝はもうちょっとわかりやすく。

いつもとくらべてシンミリしたレビューになっちゃいました(どこがだっ!)。やはり「最大のヤマ場」って31-33話のことを言ってたんでしょうね。基本的にいつも似たような表情の堺雅人氏。この人の演技は言わば「能面」で、場面や状況によっていかようにも見えるという。だからたまにその「面」がはずれると、我々としてはドキッとするんですよね。見事な山南敬助でした。

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Comments

こんばんは。
わははい。今回も笑わせて頂きました。「少年隊」面白すぎです。それにしても本家の彼らはいつまで少年なのだろう。まあデビュー時点で少年じゃなかったかも(以下自粛)。
「証」いうたらひでちゃん、アレでんがな(下品)。しかしアノ後何にもなかったとしたら、女にあれだけ恥ずかしい台詞を言わせておいて(沖田にソノ気があるかどうかとは全く関係なく、言った時点でヤバいです!)、まさに物の見事に「女に恥をかかせた」ってやつですなー

「山南はん、うち、この本頑張って読んだんよ。」
「じゃあ、明里、テストをします。作者は誰?」
「やまもと太郎?」
「つまらないですよ、明里」
(脱兎)

Posted by: 高野正宗 | February 23, 2005 at 06:41 PM

>少年隊
そういや東山も沖田総司をSPドラマでやってたことありました。

>アレでんがな(下品)
いやあああ! ボクのフッキーが!(バカ)

それにしても彼女はいい眉毛しています。

>明里
そうだ・・・ 朱里じゃなくて明里だった・・・
面倒、じゃなくて自分への戒めとして、このまま残しておきます。

Posted by: SGA屋伍一 | February 23, 2005 at 09:16 PM

何度読んでも面白いっす。いいなあ、全部覚えてて。私なんて読みながら、ああそうだったって感じです。結局DVDは買ってないし。
ところで、私のブログのほうで薦めてくださってた「燃えよ剣」今ごろになって読んでます。
「新選組!」とは違った土方×山南で、この土方なら、絶対に山南の切腹のあと泣いたりなんぞしないでしょう。
「燃えよ剣」でも、土方の顔はヤマコーだし、近藤の顔は慎吾ちゃん(とはいえ、この二人の顔はときどき本物の写真の顔とだぶります)。
沖田の顔は藤原竜也。これは圧倒的に藤原竜也なんですが、ときとして堺雅人の顔になったりする。
山南さんはなんだかキャラが違うので、堺雅人の顔になりません。
ああ、次回が楽しみでなりませぬ。ではでは。

Posted by: kakakai | February 27, 2005 at 12:33 AM

いつも励ましてくださり、ありがとうございます。
>燃えよ剣
>絶対に山南の切腹のあと泣いたりなんぞしないでしょう。
泣かない、泣かない。泣くわけがない(笑)
ていうか、わたしが感心するのは、『竜馬がゆく』を書いたあとで、よくまあこれだけピカレスクな主人公を書けたなあ、ということ。そしてそれが多くの人の共感を得たというのが、またすごいです。
この作品の前は「新選組」=悪役という図式が普通だったそうですが、司馬先生もその図式が多少頭にひっかかっていたのかも。
あと、沖田の登場する場面、くどいくらいに「可愛い」「可愛い」と書いてあるのはどうかと思います(笑)

Posted by: SGA屋伍一 | February 27, 2005 at 11:16 PM

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