« いまごろ大河ドラマ『新選組!』を振り返ってみようのコーナー⑤ | Main | イムジン・オーバー・ピープル 井筒和幸『パッチギ!』 »

February 07, 2005

そこはギャグの巣窟だった 野中英次『魁! クロマティ高校』他一本

『魁! クロマティ高校』は奇跡の作品である。なぜか? マガジンの読者アンケートで「読み飛ばすマンガ第1位」に選ばれ、作者の「はやくやめたい」という心情がヒシヒシと伝わってくるのに、でも面白い。単行本は既に11巻を数え、近々映画化も決まっているという。世の中そんなんでいいんでしょうか。
(むなしい気もするが)ストーリーを説明すると、優等生の神山高志は出来の悪い親友と共に学びたいがため、「名前が書ければ入れる」というクロマティ高校に入学する。しかしそこは悪の巣窟だった・・・という話。だったはずが、校内をゴリラやフレディ・マーキュリーが徘徊し始めたあたりから、徐々におかしくなり始めた(二重の意味で)。次から次へと珍妙な番長が登場するわ、学園ものなのに先生の影がやたら薄いわ、主人公が何ヶ月も登場しないのはザラだわ、もう好きにしてちょ、って感じです。

その中で特に異彩を放つキャラを二人紹介します。まずメカ沢新一。ドラム缶に手足を付けたなりの、まあロボです。ロボのくせにやたら男気が篤く、道に外れた悪には容赦なく文字通り鉄拳を振るいます。でも「機械だけは苦手」なんだそうで。まあ人間だって「人間が苦手」な人はいますから。
もう一人は「ネット番長」藤本貴一。高見山を思わせる風貌の、マニエル高校のNO.1。その一方でネット技術を駆使し、CGI理論(なんだそりゃ)にも詳しいという剛の者。正直に申しますと、わたしが知っているネット上のマナーの大半は彼に教えてもらったものです。
で、この藤本君、ダイナミック次郎氏の『ロボット大作戦』というマンガがお気に入りで、ファンページを作成するものの、「一ヶ月以上書き込みなし」という笑えない事態に陥ります。そこで彼は禁断の「あの手段」に出てしまうのですが・・・

で、作中でチラッと出てくるこの『ロボット大作戦』、なんだか本当に面白そうなんですよ。『クロ高』と別に書いてくれないかなーと思ったら、こともあろうにコミックボンボンでダイナミック太郎という方が、『メカ沢くん』というマンガを始めてしまいました(原作はもちろん「のなー」こと野中英次)。まさか31にもなってコミックボンボンの単行本を買う事になろうとは思いませんでしたよ・・・ でも、これもけっこう面白い。池上遼一風だった絵が学習マンガ風になったり、ややシュールだったギャグが豪快なボケ・ツッコミになったりと、色々変更点はあるものの、子どもだけに読ませるのはなんだかとってももったいない。というわけで、みなさんにも是非読んで笑ってほしい作品です。「どうしても買うのがはずかしい」という方は、「それプレゼント包装してください」とかなんとか言ってごまかしましょう。

|

« いまごろ大河ドラマ『新選組!』を振り返ってみようのコーナー⑤ | Main | イムジン・オーバー・ピープル 井筒和幸『パッチギ!』 »

Comments

まいど、まさとしです。
クロ高・・・・・・。
ぶははははっ。
いや、失礼しました。
漫画もアニメ見たことあるので。
>近々映画化も決まっているという。
>世の中そんなんでいいんでしょうか。
アニメ化の時点で驚かなかったのですが
映画化ですか。まさかこれメインでは
ないでしょうね?別の作品の同時上映とか。
>メカ沢新一
こいつは私も気に入っています。
メカだけに改造されたりもしていますが・・・。
フィギュアは渋谷の「まんだらけ」で
「指名手配」(高価買取の意味らしい)
されていました(笑)。
>まさか31にもなってコミックボンボンの
>単行本を買う事になろうとは思いません
でしたよ・・・
この人の作品読みたくてボンボンコミック
買った事あります(少し前)。
すみません(笑)。
http://www2.hi-nobori.net/tokita/
アニメ、漫画等のレビューはガンダム以外も
何か書いてみようかと検討中です。
「クウガ」書きたいけどいそろくさんに
叩かれそうだ(笑)。
少し前のレスですが・・・
>う。こいつはイカしたデザインだ。
>まさとしさま、是非フルスクラッチに
>挑戦してください。
実はもうじき製品出ちゃうんですよ。
3月に・・。
http://www.microace-arii.co.jp/news/kiha40.htm
しかも3両全部いらないですよ。
極悪な売り方だ・・・。
ではまた。

Posted by: まさとし | February 09, 2005 at 11:02 PM

「オレ、機械苦手なんだよ・・・」
メカ沢くん初登場の回、わたしは読んで10分間悶絶しつづけました。それくらい強烈な印象。
ガイドブック『クロマティ高校入学案内』には「メカ沢さん」という短編が載せられていて、これもただロボがテーブルを挟んでダベっているというだけの内容なのに、爆笑必至の問題作です。

>映画化
まだこれ自体身確認情報なんですが、主人公の神山くんは『仮面ライダー龍騎』の須賀貴匡くんが演じるとか。実写のメカ沢くんは激しく見たいです。

>コミックボンボン
そういえば『ガンダムW』のころ、この人のコミカライズ買いました(笑) いまやすっかりガンダム専用作家になっちゃいましたね。メカを描くのは上手いと思います。

>極悪な売り方だ・・・。
大人ってやつはぁーっ!!

Posted by: SGA屋伍一 | February 10, 2005 at 08:04 AM

>まさとし様
是非クウガもお願いします!(^^)

Posted by: 高野正宗 | February 11, 2005 at 10:56 PM

くうが~ あつくよ~みがえ~れ~
くうが~ ほこりのえなぢ~
くうが~ つよくな~るた~めに~


なんか自分、酔っ払いのオヤジみたい

Posted by: SGA屋伍一 | February 11, 2005 at 11:03 PM

 クロマティ高校の監督山口雄大氏と須賀くんは一度顔合わせ
をした作品があります。梅図かずおの恐怖劇場・プレゼントです
http://www.umezu-movie.com/umezu_present.html
 この山口雄大監督、代表作が漫☆画太郎の「ババァゾーン」
「地獄甲子園」で梅図かずおと来て最新作がクロマティ高校です
 、、、、、、、大丈夫ですかねこの監督?w須賀くんも大丈夫
かしら?変なのと組まされて。
 そうだ。地獄甲子園には喜三太が出ていましたw

Posted by: 犬塚志乃 | May 09, 2005 at 08:22 PM

先達のオダジョー、カシューがメジャー路線をひた走る中、須賀ちゃん(親近感あるなあ、この名前)はなんか個性派俳優まっしぐらですな。十分イケメンなんだが・・・・ 清水崇の『怪奇大家族』にも出てたみたいだし。
>大丈夫ですかねこの監督?w
ダメかも・・・ でもイイ! つーかこのフィルモグラフィーを観ると、『クロ高』もミニシアター系なのか?
>ババァゾーン
高野さまんとこでレビューあったかな? 『龍騎』で津田寛治さんに気に入られちゃったみたいですね。他にも色々共演してたと思いました。

Posted by: SGA屋伍一  | May 10, 2005 at 06:58 PM

ええあの、レビューしてました(笑)
TDKJさん大好きなので。
G桂冠「月」のCFは、奥さん役でこれまた大好きなK村多江さんと共演で、まさにお宝ですv
それに、ちょっとK野M宗に似てませんか?

Posted by: 高野正宗 | May 10, 2005 at 11:58 PM

>それに、ちょっとK野M宗に似てませんか?
はあ、なんとなく。つーかこんなこと言うと怒られそうですが、K野氏の顔、印象が薄くて。
「ババァゾーン」「クロ高」には遠藤憲一氏も出てますね。おぼろげに「山口ファミリー」みたいのが浮かび上がってきたような。

Posted by: SGA屋伍一  | May 11, 2005 at 09:14 PM

>「ネット番長」藤本貴一。
>わたしが知っているネット上のマナーの大半は彼に教えてもらったものです。

(笑)そうだったんですかー。「こまめに改行しましょうね」等でしょうか。
彼が活躍する回以外は、私も読みとばしておりましたが、先ごろ唐突に終了してしまいましたね・・・ちょっと残念、と言いつつ、惜しむ気持ちがほとんど湧いてこないような・・・
最後のあたりでは、バンチョーちゃんの登場に騙されて(←こらっ)ほぼ毎回読んでいました。いつも窮地に立たされたり、可哀想な目にあっていたりするバンチョーちゃんがいじらしくてねぇ(笑)

Posted by: ほーりぃ | June 06, 2006 at 12:34 PM

わたしは未だに終了のショックから立ち直れていません(笑)
でも、よそでも書きましたけど、あの野中先生がこんだけ長く連載できたということ自体が奇跡なのかもしれません
「終ってしまった」ということを考えると、バンチョーちゃんは終盤を盛り上げるのにじつにふさわしいキャラクターだったといえますね。結局彼?の正体は明らかにならなかったのかな? まあ期待してませんでしたけど

ネット番長さんから教えていただいたことというと・・・ 「もめた時はとりあえず下手に出てみる」こととか「自作自演は恥ずかしい」ということとか(笑)

Posted by: SGA屋伍一 | June 06, 2006 at 10:16 PM

あのCMは・・・

ずっと前から思っていたのですが、「はちみつきんかんのど飴」のCMに出ている「くま」って、面長だけどバンチョーちゃんに、どう考えてもそっくりじゃないでしょうか。バンチョーちゃんと縁戚関係にあるんでしょうか。とても気になっています

Posted by: ほーりぃ | July 21, 2006 at 12:36 PM

ここで見てみましたが
http://hachi-kin.com/
なるほど!似てますね。バンチョーちゃんはいま流行の「りらっくま」にも似てると思います

次回作でも出てこないかなあ

Posted by: SGA屋伍一 | July 22, 2006 at 01:27 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70832/2843553

Listed below are links to weblogs that reference そこはギャグの巣窟だった 野中英次『魁! クロマティ高校』他一本:

» さてっ…と。カタカタカタ…「サトリンさん、おひさです」っと…。 [=電線の鳥=の「今日もどっちつかず」]
 マニエル高校1年番格、藤本貴一は腕っ節の強さと凶暴な性格で、学内で恐れられているが、「喧嘩だ。抗争だ。」と騒ぐ手下には取り合わず毎日さっさと帰宅部する。そして自室に戻ると、ネット上のマナーを誰よりも重んじるサイト管理者と化す。  ぶははは。設定だけで大笑いだ。  「ダイナミック次郎」先生のギャグマンガ「ロボット大作戦」にハマッた藤本は、先生を応援するサイトを立ち上げるが、何日経っても1件の書き込みもなく、業を煮やした彼は�... [Read More]

Tracked on May 18, 2005 at 01:07 PM

« いまごろ大河ドラマ『新選組!』を振り返ってみようのコーナー⑤ | Main | イムジン・オーバー・ピープル 井筒和幸『パッチギ!』 »