いまごろ大河ドラマ『新選組!』を振り返ってみようのコーナー④
Yahoo!サイトで公式検索したら、『義経』に飛んじゃいました(笑)
いよいよ刻限が迫りつつある、ちゅうことでしょうか。では第4回目。
#16 会津という名のもとに
カッコつけて残ったはいいものの、はっきり言ってプー太郎状態の勇たち。とりあえず形だけでも、ということで将軍警護にでかける。そこで勇らはグリコ・森永事件の容疑者を発見。逃げられてしまったが、このことが会津藩主・松平容保公の耳に入り、会津藩の庇護を受ける事になる。
まだまだ上様は雲の上の方。遠くでヒョコヒョコお飾りだけが動いている絵がおかしい。「会津藩には家訓があって・・・」この家訓が定められた理由はついぞ出てこなかったが、ひょっとすると、『大奥~第1章』との連動企画だったのかもしれない。注目すべきは「声の出演」のみの高杉晋作。一体誰が声をやっていたのか、ちょっと気になる。結局出番はここだけでした。
・この回の重要アイテム
八木さんちから借りた間に合わせの羽織り
#17 はじまりはいつも血の雨
会津藩がパトロンになってくれてホッと一息。と、思いきや、はやくも浪士組では派閥争いが始まる。佐々木只三郎より連絡役として残された殿内義雄のストレスは限界に。脱走を図るも勇に見つかってしまう。順々とさとされ、思い直したかに見えたが・・・
『新選組!』の法則、その1.急に改心したり、身の上を語りだしたやつには、死期が迫っている。この殿内さんも、タイミングが悪かったですねえ。鴨ちゃんが「裏でこそこそやるやつはゆるせねえ!」と言っていたが、『風雲児たち』のファンサイトで、どなたかが、「あれは生瀬氏が翌週から裏番組の司会を始めることを揶揄して」と教えてくれた。本当だったら面白いなあ。
宴が終った後で、「そう言えばあれはああだった」と言い始める山南さん。歳三につっこまれていたけど、こういうこと、けっこうありますよねえ。
粕谷粧五郎氏や根岸友山先生はこの回で退場。粕谷さんにはこの後も波乱の生涯があったみたい。ドラマ化希望
・この回の重要アイテム
アピル君が残していった結核菌
#18 玄ちゃん数え歌
”ひとつ 人より知恵を持ち ふたつ 不埒な歌書いて 花の都で ウサ晴らし”
突如現れてゲリラ・ライブを繰り返すパンクロック・バンド“チョーシューメン”。彼らは庶民から人気を集め、オリコンチャート1位を独走。しかしそのあまりの内容の過激さに、お上は発売禁止を決定。何かと風当たりの強そうなその役目が、新選組の初仕事となった。
なぜ高杉でも吉田稔麿でもなく、久坂玄瑞が新選組のライバルに選ばれたのか。たぶんその答えは、「華があるから」ちゅうことなんではなかろうか。幹部たちとは別に、したっぱたちは親睦のため相撲に興じる。それまで背景の一部だった野口君が喋りだして、彼もそんなに悪い奴じゃないことが判明。
あと優香ちゃん演じる深雪太夫が初登場。「あなたも・・・」と諭そうとしたら、もうそこにはいない。このくだりけっこう笑った。
・この回の重要アイテム
左之助に折られた立て札
#19 今夜は眠れナイト
八木家のばあさんが亡くなる。最愛の人を失った左之助は号泣。束の間の恋であった。そんな彼をよそに、葬式の準備に張り切る一同。それなりに式が進んでたところへ、例の“チョーシューメン”が嫌がらせに来る。
葬式とか引越しとかそういうネタ好きですよね、このドラマ。たぶん彼らの日常を描く事も目的のひとつだからでしょう。どうせなら正月とかも見たかった。「ファイト一発」の島田魁くんが初登場。「気は優しくて力持ち」を地で行くようなキャラクター。ひでちゃんが男装を解除。試衛館のやつらのアレは、知っててセクハラしてるようにしか見えなかった。
・この回の重要アイテム
タイムリミットを告げるお線香。
斎藤「全部灰になる前に、はよ片づけて戻らな!」 (ドカ、バキ、ガス) ダッシュで帰ってくるとそこには・・・
いくらなんでも帰ってくるの早すぎじゃないか、という気もするが、わたしこういう話好きです。
#20 ナニワ勤皇道
新選組!の法則、その2。竜馬が「久しぶり!」と言って宴を催すと、かならずケンカが起きる。
この回でも出張で大阪に行った勇たちが、彼の引き合わせで桂小五郎と酒を酌み交わすが、芹沢と桂がヒートアップ。見事に敗北した鴨ちゃんはまわりに当り散らす。
今にして思えば、鴨ちゃんが本格的に壊れだしたのは、この回がきっかけだったような気がする。わかっちゃいるけど、感情をセーブできない。優しい言葉をかけられても素直になれず、ついワルぶってしまったりする。こういう人、憎めないんですよね。側にいたらいたで大変なんですが。
松原忠司と河合奢三郎が登場。高野さんには悪いが、松原さんに負けて落ち込む斎藤が笑える。
・この回の重要アイテム
例のダンダラの装束。今でこそ新選組のスタンダードだが、当時は集団コスプレであったことが判明。こりゃ恥ずかしい・・・
このあたり、都会に出てきたはいいけど、なかなか日の目を見れなくて焦るバンドか劇団のようでもある。三谷さんの青春時代と重ね合わせているのかも。あ、でも彼は東京出身だったか。
Comments
だあ~から面白すぎますってば(爆笑)
さあいよいよ脂が乗ってきましたねっ。もー、秋真っ只中の鮭か秋刀魚かってな具合。食べちゃいますわよ♪(きしょいからやめなさい)
あはは。斎藤、なんで松原には負けたんでしょうね。でもいつのまにか松原・河合・斎藤トリオになっていたのは、これが伏線だったんでしょうねえ・・・
眠れナイトの斎藤君が殺生をしなかったのは、彼にもちょっとは信心があるってことでしょうかね。イワシの頭程度でも。
そう、やっぱり総司の結核は阿比留君ですよねえ・・・?っていうかこの人が出てきた時点でそう思いません?気づいてる人結構少ないですけど・・・
ちなみに、総司の結核が他の面々(・・・あまりに脳天気?)に感染しなかった理由(後にマツジュンが診察して、感染症の多さに驚いていたのに、結核は総司だけ)は・・・他の面々が偶々栄養状態がすごくよかったのか、総司の結核が閉鎖性のものだった(現在なら通院で治せる可能性大)・・・あたりとみているのですが。
次も楽しみです。ちゃんとログとっておいて下さいね。
Posted by: 高野正宗 | January 26, 2005 07:36 PM
脂が乗ってきたというか、悪乗りに歯止めがかからなくなってきました。まさに芹沢鴨状態。近いうちに内部粛清でしょうか。
>眠れナイトの斎藤君が殺生をしなかったのは
どこかで、「八木家に戻ったときに返り血が着いてるとまずいから」という意見を聞きました。でもさすがの彼も、葬式やってる最中に「殺し」はしたくなかったでしょうね。
今日Akimboさまご推薦の『パッチギ!』を観てきたんですけど、オダギリくん脇の脇役で出てました。ちょっと五代のことを思い出した感じ(笑)
>結核
かつて文壇では「結核にかかる人はきれいな人が多い」という説が提唱されたことがあるとか(ホンマかいな) つまり美形しかかからない病気なんですよ。ん? でもそうすっとアピル君も? うーむ。
Posted by: SGA屋伍一 | January 26, 2005 11:18 PM
>結核
かかるときれいになる、から、そう言われるのではないでしょうか。確かに色が白くなり、そのくせ唇の赤みは目立つそうです。
Posted by: 高野正宗 | January 27, 2005 07:23 AM
なるほど。にわとりが先か、タマゴが先か、みたいな(違)
そういえば、欧州でも一時、きれいになりたいがためにわざわざ結核にかかろうとする人もいたとか。女の悲しい性ね。うふ。
それにしても結核にかかったが左之助だったら・・・ う、ちょっと想像したくない(でも実物は色男だったんだっけ?)
Posted by: SGA屋伍一 | January 27, 2005 07:37 AM
ついに1月31日。公式HP最終日ですね。
Posted by: kakakai | January 31, 2005 11:42 AM
以前コメントくださった方でしょうか?
ご指摘ありがとうございます。さっきまで忘れてました。あ、あと1時間ちょいしかない・・・(汗)
これからがんばって最後のチェックをしてまいります。
Posted by: SGA屋伍一 | January 31, 2005 10:34 PM
と思ったら、今日もまだやってるみたいですね。2月になったというのに。やめるにやめられない事情があるのでしょうかねえ。
Posted by: kakakai | February 01, 2005 03:37 PM
あ、ほんとだ。まだつながりますね。予定は未定、ということでしょうか。できることなら、永久保存版くらいにしといてほしいものです。
トラックバックもありがとうございました。
サイト、拝見させていただきました。とてもご立派なお仕事、ご苦労さまです。
『壬生義士伝』はわたしも好きな作品です。エピローグの漢文は読解するのに苦労しましたけど(笑)。
浅田作品では他に『蒼穹の昴』がおすすめです。
Posted by: SGA屋伍一 | February 02, 2005 07:52 AM
でも、今日(2/2)見たらすでに終わってました。
昨日見ておいてよかった。見納めでした。
私のブログへの訪問ありがとうございます。
立派な仕事ってほどでもないです。
『蒼穹の昴』は読みました。
浅田作品の私の一押しは『プリズンホテル』です。
かなり毛色が違いますが。
Posted by: kakakai | February 02, 2005 07:03 PM
>公式HP
あら、やっぱり。残念!
>蒼穹の昴
既読でしたか。おみそれしました。この本、合格発表を待ってジリジリしている弟に読ませたら怒られました(でも最後まで読んでた)。
『プリズンホテル』、機会があればチェックしてみます。あと今読みたいと思っている浅田作品は昨年出た『輪違屋家里』。芹沢派の面々の恋愛模様が描かれているとか。『壬生義士伝』もそうですが、浅田先生は題材のチョイスが渋いですねえ。
Posted by: SGA屋伍一 | February 02, 2005 11:08 PM
「輪違屋家里」は私もぜひ読みたいと思っています!
Posted by: kakakai | February 02, 2005 11:13 PM
でも『輪違屋』、まだハードカバーなんですよね・・・
図書館においてあるかしら。でもあんまり期待できない(田舎なので)
Posted by: SGA屋伍一 | February 03, 2005 12:08 AM