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December 27, 2004

うるとらまん次郎物語 映画『ULTRAMAN』

すごいっすよ! 冬休みだってえのに客がおれ一人・・・ ファンならずとも円谷プロの先行きが心配になります。
ライダーかウルトラかと言われれば、子供のころからライダー派だった。だから、ウルトラにそんなに思い入れがあるわけじゃない。じゃあなんで観にいく気になったかというと、現在放送中の『ネクサス』と微妙にリンクしているという噂を聞いたから。「タイトルを越えてリンクする」・・・こういう仕掛けに、わたし弱いんです。ま。要は業界に踊らされてるってことですか。
でもねえ、これがけっこう良かったんですよ。思わぬ拾い物という感じ。

航空自衛隊のパイロット、真木は家族との時間を大切にするため、戦闘機を降りる決意をする。その矢先、宇宙より謎の赤い球体が飛来。真木の機体は吸い寄せられるように怪球と激突する。しかし真木は「骨折ひとつなく」奇跡の生還を果たす。家族との生活に安らぎを感じながらも、不安を隠しきれない真木。実はそれより少し前、同じように地球に飛来した青い球体があった。青い球体より誕生した、怪物「ザ・ワン」の進化に伴い、変質していく真木の体。やがて二つの球体は敵対関係にあることが判明する・・・
二つの球体が追いつ追われつ、というあたりは初代ウルトラマンの冒頭を思い出させる。ハル・クレメントの『一千億の針』も、善玉・悪玉二人の宇宙人がそれぞれ地球人の肉体に寄生して、対決するというストーリーだった。どっちが先だったか?

父親としてはごく普通の男が、理不尽な使命を課せられ、悩み、しかし死地へ赴く決意をする。その流れが非常に自然に感じられた。それはやはり彼が「パパだから」なのだろう。仕事に追われ家族を顧みてこれなかった自責にかられる真木。けれど息子はけなげにも「パパ、お仕事がんばって」と言う。これではりきらないお父さんはいないでしょう♪ 演じるのは「ハムの人」別所哲也。こないだ『逃亡者』で極悪人をやっていたとは思えない好演ぶり。さらにその脇を裕木奈江、遠山景織子、大澄賢也といった「酸いも甘いもかみわけた」ような方々が固める。華がないっていや華がないが、ま、主役はウルトラマンですから。
あとこの作品では飛翔感、浮遊感が非常にみごとに描かれていた。その辺も見所のひとつ。おしむらくは「ザ・ワン」のデザインはもうちょっと面白くできなかったかな、と。「ザ・ネクスト=ウルトラマン」の方はヌメヌメっとした生き物っぽい質感で、受けつけないひともいるだろうが、わたしは気に入っている。

終盤、あるシーンで真木は「それが運命だったんだ」と言う。一般で使われている運命、という言葉は嫌いだし、そんなもんあるかい!と思っているが、このときは素直に「そういうこともあるよなー」と思えた。「運命とは命を運んでいくこと」・・・『風雲児たち』にあったそんなセリフも思い出された。
で、スタッフロールも余韻に」ひたってついつい最期までみてたんですが、最後の最後で、「なにーっ!」という告知が! XXXXXってどういうこっちゃーっ! 

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Comments

 明日からのコミケ上京の準備で忙しい克森です。

 この映画、最近「ネクサス」に予告が少し入っていますが板野一郎氏、またしてもミサイルになんか描いてました(板野氏が作画に参加した「超時空要塞マクロス」でも、バルキリーの発射したミサイルが当時人気だった缶チューハイ「タコハイ」だった事あり)。

 本屋でストーリーフォトブックをざっと見たのですが、「ULTRAMAN」面白そうですね。「GFW」と両方見たいです。

 ところで、「MR.インクレディブル」といい「ULTARAMAN」といい「お父さんがヒーロー」ってのを真っ向から描く作品が増えてきましたね(同じウルトラシリーズで「“父親”がウルトラマン」と言う設定ではあるが、「ウルトラマンナイス」はパロディーに近い)。時折マスコミなどが称揚する「父権」がどうたらと言う物言いには反発しますが、ヒーローものに親しんだ世代が人の親となっていっている今だからこそ描ける作品なんだな……と、このふたつについては素直に思えます(マー、アメコミヒーローと日本の特撮ヒーローでは、色々と背景が異なりますがそれはさておき)。

Posted by: 克森淳 | December 28, 2004 at 06:28 PM

>板野一郎氏
おお、なるほどなるほど!

>お父さんがヒーロー
やはり実際に「守るべきもの」をもっている方って、「なぜ戦うか」というモチベーションの強さが違う気がします。
ただ富野監督が「ヒーローは子持ちにしたくない」と言っていたのも、なんとなくわかる気がします。「守りに入っちゃうから」ということなのかな?
まあこの二作品に関してはあまり違和感は感じられませんでした。

というわけで『GFW』とどっちか一本しか観られない、というのであれば、わたしはこちらを押します。ただ、「なんでもいいから金のかかった映画が観たい」というのであれば、『GFW』の方がいいかも。

Posted by: SGA屋伍一 | December 29, 2004 at 04:46 PM

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