バカまっしぐら! 2004映画ベスト①
あーっ! 気がつけば今年もあと4日ですか! たぶんもう年明けまで劇場にいくことはないと思うので、ありきたりな企画ですけど、2004年に劇場公開された映画の私的ベスト?やってみたいと思います。
バカ映画がけっこう多いです。あと、自分でいうのもなんですが、わたくし受け手としては、よく言えば心が広い方、悪く言えば見る目のない方だと思います。ですから、「あんな駄作がなんでこんな順位に・・・」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、ここはひとつこらえてください。
第1位 CASSHERN
いきなりこれですから(笑)。ムードとかセリフとかビジュアルとか、すべてツボにはまってしまったんです。確かにあまりにもご都合主義的なところは否めませんが、そこはそら、好きになった娘って欠点すらいとおしくなってしまうじゃありませんか。本家キャシャ‐ンとは似ても似つかないものになってしまいましたけど、予告であの「たった一つの命を捨てて・・・」というアレを流してくれただけでOK。傷つけ、憎しみあっていた人々が爽やかに笑いあうラストの絵が忘れられません。でも、あんまり人にはおすすめできない(笑)。
それにしても大滝秀治とか三橋達也とか、よく出ましたねえ。
第2位 シービスケット
こっちはわりと万人にオススメできる作品。栄光をあと少しでつかめるという所で、何度も彼らを襲う災難。しかし男たちは泣き喚くでもなく、怒り狂うでもなく、肩をよせあって静かに立ち上がる・・・
「追いすがってきたら、かならず目をあわさせろ。その後は脚じゃない。ハートだ」
熱い友情が胸に染みる一本。
第3位 ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還
ああっ、どこかからお叱りの声がきそうな・・・(震)。まあこの映画は、わたしがもちあげなくても誉めてくれる人はいっぱいいますから。個人的には3年連続公開という前代未聞の大博打に出て、みごと勝利を収めたピーター・ジャクソンの男気に拍手。もうジャクソンといえばピーターでしょう。男気と言えばふとっちょでさして美形でもないサムどんが、クライマックスでは光り輝いて見えてくるから不思議だ。
第4位 ULTRAMAN
思わぬひろいもん。前項参照のこと。映画を楽しむポイントは、「あんまし期待していかないこと」ですね。
第5位 スパイダーマン2
お約束。「ヒーローなんかやってたって、いいことなんざ何ひとつねえ! それでも君はやるか? おれはやる!」という気概に満ち溢れた一本。またしても決戦がひっそりとした裏路地だったり、思い切り続編へ話を降って終了というのはあれですが、まあ許しましょう。映画が作られるかどうか○年間やきもきしてたことを思えば、今はしやわせです。
第6位 デビルマン
同情評(笑)。おそらく今年最も袋叩きにあった作品。たしかに突っ込むところをあげていったら切りがないが、けっこう印象に残るシーンもあったので。
第7位 イノセンス
セリフは難解だが適当に聞き流しても楽しめる。見事な映像美とわりかしまっとうなアクション。そしてストイックなロマンス。感心したのは中盤で同じ場面が繰り返されるあたり。「また無意味な“エヴァ演出”か」と思いきや、実は・・・
主題歌もよかった。♪ふぉーろみー
第8位 隠し剣 鬼の爪
「ひどいでねえか。兄さま、なにもそこまでいわねえでも・・・」「ひでえもなにもこりゃ人間の喰いモンじゃねえ! 純さ見ろ、泡吹いてっど! おめ、一体椀の中になに入れただ!」「正露丸。体にええかと思って・・・」
この場合タイトルは『隠し味 おみおつけ』
あ、意外な隠し剣の正体とユーモラスな砲術訓練のシーンが良かったでがんす。隠し剣の練習モーションはついクセになるでがんす。あとヒロインは松たか子より宮沢りえの方が好みでがんす(どうでもいいでがんす)。
第9位 キング・アーサー
史実と伝説の融合果たそうという意図で作られた作品? アーサー王伝説に詳しい人が観たら噴飯ものだろうけど、アーサーと円卓の騎士たちの友情に泣けてしまったので。
第10位 Mr.インクレディブル
別項参照。おとうさんは、つよいのだ。けっこうヒットしてるみたいですが、あの濃いーいアメコミネタを全て理解できるひとはどれほどいるのだろう。「マントはいかーん!」とか。
特別えこひいき賞 仮面ライダー剣 MISSING ACE
まあ独立した一本として評価ができる作品ではないし、例年のライダー映画より燃えなかったのも確かだが、なんか賞をやりたいので。
うーん、今日はもう疲れてきました。11位以下、ワーストなどについてはまた明日。
Comments
こんばんは。
まずは、「広場」での、「完」!おめでとうございます!
>シービスケット
試写会で見て、ポスターには「アカデミー賞最有力!」とありましたが、その後出る映画出る映画そう書いてありました(笑)
なかなかいい話ではありましたが、
「黙って感じさせればいいシーンに、全部セリフがついちゃってる」
のが難点。
すごくいい演技をするじいちゃんがいて、この人を見ているだけで何が言いたいかはわかるのに、何でここで喋る!説明する!みたいな。
>おうのきかん
ま、いいんじゃないですか(笑)刊行50年後のお祭り騒ぎってことで。
ちなみに現地オックスフォードでは全く指輪騒ぎなどはなく、クライスト・チャーチのグレート・ホール(学生が食堂として使うでかいホール)に、「ハリポタの撮影に使いました」というポスターがあっただけ。でも、映画の中でも随分CGでいじくっちゃってて原型留めてないですね。
Posted by: 高野正宗 | December 29, 2004 10:21 PM
突然すみません。現在ニフティ会員で2004年の映画ベストテンを選ぶ企画「ニフティ映画大賞」開催中です。よろしければ投票に御参加下さい。トラックバックさせて頂きましたので、一度詳細をご覧下さい。よろしくお願いします。
Posted by: ニフティ映画大賞 | January 04, 2005 12:39 AM
>高野正宗さま
>シービスケット
うーん、わたしはあまり「説明しすぎ」のようには思いませんでしたが。「わかりやすい!」ハリウッドの作風にすっかり毒されてしまったのか(笑)
「いい演技するじいちゃん」て、トレーナーというかブリーダーの役の人でしょうか。原作ちらっと読みましたが、あのあと馬はすぐに引退。レッドはその後も骨をボキボキ折りながら騎手を続けたそうです。
>おうのきかん
冷たいですね、オックスフォード。『指輪』は、もう米国とニュージーランドにくれてやった、って気分なんでしょうか。
>ニフティさま
トラックバックどうも。よーく吟味して投票させていただきますです。
Posted by: SGA屋伍一 | January 04, 2005 04:16 PM