2024年8月に観た映画
今年も残り1/4。ちょっとだけ更新ペースをはやめました。
☆『温泉シャーク』
人気の温泉観光地「暑海(あつみ)」が古代からよみがえった巨大ザメの群れに襲われるというストーリー。制作体制がほぼ自主映画とどっこいどっこいのようで、予算の少なさが画面のはしばしからうかがえます。正直サメとかATAMI市への愛がないと厳しい映画だとは思いますが、逆にそれがある人にはものすごくおすすめしたい。あとサメへの科学的アプローチは意外としっかりしてて感心しました。今月下旬に行われる『熱海怪獣映画祭』で凱旋上映されるとのこと。
☆『怪盗グルーのミニオン超変身』『インサイド・ヘッド2』
手抜きで2本まとめて… 人気アニメ映画のそれぞれ4作目と2作目。日米でそれぞれ大ヒットを飛ばしましたが、奇妙なのは2本とも大スケールで宇宙や異世界で大冒険する…というような波乱万丈の話ではなく、「家族」がテーマの映画なんですよね。そして両方に「年ごろの女の子がいい学校に進むためにあれこれ策を練る」というエピソードがあったり。そういう言ってみれば地味というか幼児が観て面白いんか?という作品でも、珍妙なキャラが愉快にドタバタ活躍してればちゃんと売れるということですかね。
特に『インサイド・ヘッド2』は全米で記録的な興行を打ち立てたということ。私自身も良い映画だとは思いましたが、観てる間はリアル中二の時を思い出してやたら落ち着かないというか気まずい気持ちにさせられました…
☆『ツイスターズ』
最近はやりの「すげえ懐かしい映画の今頃の2作目」。といっても、これ1作目の『ツイスター』とは題材の他はちょびっとしか関係ないみたい。オクラホマに頻発する巨大竜巻を調査する冒険野郎的な科学者たちの活躍を描いた作品。
さすが現代技術で描かれた竜巻の猛威は大迫力…というくらいしか感想がないw あと監督が『ミナリ』のリー・アイザック・チョン氏だったせいか、「お家を失ってしまう悲しさ」はよく伝わって来ました。
☆『フォールガイ』
事故で仕事から遠ざかっていたスタントマンに、ある日おいしい話がめぐってくる。しかしそれは某スターのスキャンダルを隠すための罠だった…というストーリー。主演は文芸派っぽかったのに最近アホな役がよく回ってくるライアン・ゴズリング。まあそっちの方もノリノリで楽しんでやってるようなので観てる側も楽しいです。
考えてみたらスタントマンを主題にした映画ってのもあまりないですね。何度も吹っ飛ばされたり落っことされるゴズリングの姿は爆笑必至ですが、観終わった後には数秒のアクションのために体を張る彼ら彼女らへの深いリスペクトが胸に残ります。
☆『ゼーガペインSTA』
2006年に放映された名作アニメ『ゼーガペイン』の二度目の劇場版。そして初の後日談。
宿敵ガルズオルムを倒し、肉体を取り戻す術を得た人類。しかし不穏な影が再びしのびよる…
主に総集編の前半パートと完全新作の後半パートからなっています。新作部分の導入部はけっこう『まどか☆マギカ 叛逆の物語』と似てましたが、本編ではサーバーの関係で「春」「夏」しかなかったバーチャル舞浜の世界に、初めて雪が降ったということにしみじみ感動してしまいました。声優陣もオリジナルメンバーがそろって復帰してくれたのがまた嬉しい。このアニメでデビューされた花澤香菜さんはかなり上手になられました。なんかちょっと寂しい… まあこの「ものさみしさ」が『ゼーガペイン』の本領であります。それは新作でも十二分に表現されておりました。
次回は『モンキーマン』『箱男』『サユリ』『エイリアン・ロムルス』『侍タイムスリッパ―』『ラストマイル』について書く予定
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